静岡の食文化を知る

西部・中部

芋切り干し

公開日:2024.01.31

菓子・スイーツ

干し芋は静岡県が発祥と言われています。江戸時代、御前崎沖で遭難した薩摩の船を大澤権右衛門という人物が助けたことをきっかけに静岡県にサツマイモが伝来。

その後、県内にサツマイモ栽培が広がる中で、サツマイモを煮て包丁で薄く切ったものを天日で干す「煮切り干し法」という手法が考えだされ、これが「干しいも」のはじまりとなったそうです。

天日干しすることにより、サツマイモの甘さとやわらかさが際立つようになります。

 

静岡県の遠州地方では、10月中旬ごろから春にかけて『遠州のからっ風』と呼ばれる北西の強い季節風が吹くことで知られており、山から吹き降ろす強い乾燥した風と長い日照時間は天日干しに最適です。

 

昔から芋切り干し作りが盛んに行われています。現在は、干し場に並ぶ冬の風物詩の風景が少なくなっているようですが、遠州特有の風と太陽の恵みとともに作りだされた芋切り干しは、甘味がぐっと引きだされ静岡の隠れた名産品となっています。

 

〇食べ方

サツマイモを竹串がすっと通るまで蒸す。熱いうちに皮をむき、縦に薄切りにする。その後、天日で干す。家庭で作るのであれば、天日干しではなくオーブンで焼いて乾燥させることも可能です。

使うサツマイモの種類によってできあがりの甘さややわらかな食感が異なります。

トースターや炭火で軽くあぶると表面はかりっとするが、中はやわらかく甘みが増して食すことができます。

出展:農林水産省(うちの郷土料理

画像出展:農林水産省(うちの郷土料理

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ヤマ光・沖商店
TEL:0537-86-3276
住所:静岡県御前崎市塩原新田526-1

 

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