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「和食展しずおか」にいってきました!~職員レポート~

公開日:2025.11.27

和食

 静岡市清水区の清水マリンビル・フェルケール博物館にて開催中の「特別展 和食~日本の自然、人々の知恵~」に行ってきました。今回は、実際に職員が見てきた展示内容を、一部抜粋してレポートします。

 

※職員の個人的なレポートになります。内容についてはご容赦ください。

※和食展は写真撮影可です。

 

①和食とは?

入場してすぐに、和食とは何か考えさせられる垂れ幕があります。自分の中のぼんやりとした和食のイメージが、和食展をつうじてどのように変化するのか、期待値が上がります。

 

②キノコ

キノコのレプリカは一見食べられそうな見た目ですが、ほとんどが毒キノコばかり・・・山に生えているキノコを気軽に食べてはいけないと肝に銘じました。日本にも西洋で高級とされるトリュフやポルチーニは生息しているのに、和食の材料として人気なのはナメコやエノキなどの、ぬめりの強いキノコであるところが興味深かったです。

 

 

 

③野菜

 ダイコンは和食に欠かせない食材ですが、日本に800種以上も存在することに驚きました。地ダイコンのレプリカは、特徴的なものばかり。桜島大根は一度本物を見てみたいほど立派!

野菜のどこを食べているクイズは、ほとんど間違えました。

 

 

④米と大豆の百変化

 米と大豆は粉にする、煮る、炒る、発酵させるなど、様々な調理によって、私たちの食卓に姿を変えて登場していることがわかりました。

 

⑤魚介

多様な魚介のレプリカが一同に介しており、迫力があります。サケとサーモンの違いについて、海藻は食用とする国が少ないこと、意外と知らないすしネタの正体など、なるほどと思えるコラムばかりです。

 

 

 

⑥発酵 

 日本酒はとくに、微生物のはたらきにより複雑な過程を経てつくられていることがわかりました。発酵と腐敗の意味は異なりますが、原理は同じであることを理解しました。

 

⑦忘れられない和食

 来場者の忘れられない和食を知ることができます。寿司、おでん、味噌汁・・・とくに印象に残ったのは、「母がつくったおにぎり」でした。

 

 

 
 

⑧和食のあけぼの 

 縄文時代からの和食の変遷を見ることができ、江戸時代以降は、彩りを意識した料理になっていました。明治天皇午餐会のごちそうはうらやましくなります・・・。サザエさんの磯野家食卓再現コーナーと、雑煮文化圏マップが興味深かったです。

 

最後に、今回の和食展をつうじて、日本の風土、食材、歴史の中で和食は生まれ、進化し続けていることがわかりました。食を知ることは文化を知る、まさにそのとおりだと思います。

 

静岡の食文化にも詳しくなる和食展です。ぜひ一度ご来場ください!

 

#静岡市