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令和3年度ふじのくに食の都づくり仕事人貢献賞受賞団体「ふじのくにの旬を食べ尽くす会[旬の会]」

公開日:2022.04.07

「食べることが大好き」と笑顔の岩澤敏幸さん。「ふじのくにの旬を食べ尽くす会」(以下「旬の会」)の統括責任者である。県の経済産業課に在籍していた岩澤さんは、同会の前身「静岡の食を知る勉強会」を仕切り、地産地消を推進してきた。2020年に定年退職すると任意団体として会を率い、好きなことに没頭できる喜びを満喫しながら大車輪の活動を続けている。

「旬の会」の仕組みはユニーク。県産食材を探し求める料理人を生産農家に連れてゆき、両者をマッチングする。その食材で料理人が腕をふるい、参加した消費者に振る舞う。当日は生産者も招待されるため、料理人は手を抜けない。食材と料理の作り手同志の真剣勝負が繰り広げられ、参加者は特別なご馳走に舌鼓を打つ。その美味しさは口コミやSNSで拡散し、一般客の参加の輪を広げている。「旬の会」は2021年末時点で通算471回開催され、参加延人数は約13,000人に達し、連携する「食の都仕事人」は50名近くに上る。全員が静岡の食の応援団といっても過言ではない。「食材の宝庫・静岡だからできること」と岩澤さんは胸を張る。

県に勤務の頃から、まず職員が静岡の食のファンになることの重要性を説き、身をもって実践してきた岩澤さん。自らの足と幅広い人脈で収集した、まさに旬の情報を生産者、料理人、消費者に提供し、想いを一つにつないでいる。「困ったら岩澤さんに聞け」が、いつのまにか合言葉になった。

県の東部・中部・西部に拠点を設け、東京でもスタートした「旬の会」。これまでの活動を集大成する本を執筆中で、ECサイトも立ち上げる。静岡の食を担う次世代のために「食いしん坊育成基金」も創設した。生産者、料理人に頼られ、消費者の役に立つ。その活動の積み重ねで「ふじのくにの食文化」を日本各地へ、そして世界へ。岩澤さんの「ほぼボランティアのライフワーク」はさらに続く。

 

<問い合わせ先>

ふじのくにの旬を食べ尽くす会[旬の会]

[住所]藤枝市旭が丘8-10

[電話番号]090-4261-3492

[URL]https://fujisyun.com


「ひたむきに頑張っている人を応援したい」と岩澤さん。希望する料理人に県内の様々な生産者を紹介し、現地で勉強会を開いている。写真は掛川市にある蔵元(土井酒造場)の視察研修風景。

生産地ツアー、野菜収穫体験、ソーセージ作り教室などの番外編も人気。写真は掛川市の柴田牧場BBQ大会。掛川牛の生産者と静岡市内の精肉店のコラボによるブロック肉の解体ショー。