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イベントレポート

【開催報告:ムスリムとつながる静岡ハラール交流会】ムスリム(イスラム教徒)の食のニーズをどのように捉えるか

公開日:2018.03.22

東京2020オリンピック・パラリンピックの開催に向け、日本を訪れる外国人旅行客が年々増えています。それに伴い、イスラム教の食事戒律「ハラール」や、ユダヤ教の食事戒律「コーシャ」など、多様な食文化の話題がしばしば持ち上がります。
例えば、イスラム教徒もユダヤ教徒も豚肉を食べるのは御法度ですし、イスラム教徒はアルコールも飲みません。また、水産物でもユダヤ教徒はエビやウナギを食べることができません。
このような方々に静岡県の誇る豊富な農林水産物を存分に楽しんでいただくため、県は昨年度から、県内の飲食店や食品関連事業者等を対象に、多様な食文化への対応をテーマとするセミナーや調理実習会などを開催してきました。

今年度の最終回は、静岡県立大学グローバル地域センターとの共催で、最終的な消費者となるムスリム(イスラム教徒)の方々を交え、ふじのくに食の都づくり仕事人や食ビジネス関係者等、約50名に参加をいただいて交流会を開催しました。平成30年3月16日(金)、静岡市駿河区谷田の静岡県立大学学生ホールにおいて、株式会社ありがとう代表取締役の櫻井渉氏の「静岡県におけるハラールフードチェーンについて」、静岡ムスリム協会事務局長のアサディみわ氏の「食品を選ぶ際のムスリムの視点」の講演に続き、参加者が持ち寄った商品の紹介や、県立大学の学生食堂に設営されたムスリムフレンドリーキッチンの見学を行い、3名のムスリムと意見を交換しました。

参加者からは、「ムスリムについての理解が深まった」「たくさんの商品を知ることができた」「もっと勉強したくなった」など、前向きな意見が寄せられ、静岡県のハラール食ビジネスの進展に向けた有意義な時間となりました。

<商品紹介>
試食を交えながら、ハラール対応食品について参加者同士で情報を交換しました

 

 <ムスリムとの意見交換>

ふだんの家庭での食事や外出時の苦労など、なかなか聞くことができないムスリムの日常生活を知ることができました