静岡の食文化を知る
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瀬戸の染飯
公開日:2024.03.22
郷土料理
和食
歴史
写真:藤枝市提供
戦国時代から上青島村瀬戸町(現・藤枝市)の茶屋で提供されていたという「瀬戸の染飯(そめいい)」。強飯(こわいい)と呼ばれるもち米を蒸したものに、クチナシの実で黄色に着色。すりつぶして薄くのばし、小判型などに形を整えたあと、干すことで携帯食として食べられていました。 クチナシの実は山梔子(さんしい)と呼ばれる漢方薬でもあり、消炎・解熱・鎮痛・利尿などの効果が期待されるもの。街道を歩く旅人の足腰の疲れを癒す名物として広く知られていました。
一時期は家庭料理としてでしか見られなくなっていましたが、昭和29年創業のお弁当・仕出しの「喜久屋」では、約60年ほど前に藤枝の名物になるよう、商工会議所と共同でこの「瀬戸の染飯」の復活に尽力。現代の人が食べやすい形のおにぎりとして提供するようになりました。
※染飯は「染飯弁当」として販売。写真のものと販売形態が異なります。要事前予約
喜久屋
住所:静岡県藤枝市駅前1-6-19
TEL:054-641-0668
https://kikuya-f.co.jp
染飯レシピ
【材料 (4人分)】
米 1合
もち米 1合
塩 小さじ1/2弱(2g)
酒 大さじ1
くちなしの浸出液 150ml
黒いりごま 少々
【作り方】
1.米ともち米を合わせてといで、水につけておく。
2.くちなしの実を割り、ペーパーで包んで水に浸し、浸水液を作っておく。
3.炊飯器にザルで水を切った1を入れ、2と塩・酒・水(分量外)を加えて炊く。(水加減は2合のラインより少し下が目安)
4.炊き上がったらよく混ぜ、黒ゴマをかける。
※レシピ提供:藤枝市保健センター(藤枝市保健センターcookpadレシピ)
#藤枝市