レストラン

「ビュッフェレストランふじさん」は、地産地消を掲げ、富士宮の新鮮な野菜を使った料理を提供する。「野菜も魚も、富士宮で取れるものはすべてここに集まってきますから、『富士宮の豊洲市場』ですね」と山中さんは笑顔で語る。バラエティに富んだ地場の野菜のほか、ニジマスやイワナなども手に入る。こうした食材を鮮度抜群なうちに調理できるため、腕が鳴るという。生産者の生の声を聞けるからこそ「余すことなく美味しく食べてもらえるように」という情熱も生まれるという。近年は、生産者を支えたいという気持ちも強く抱く。「生産者さんの中には、コロナの影響で廃業を余儀なくされた方もいます。自分1人だけの力では難しいかもしれませんが、料理の技術を活かし、富士宮の食の豊かさ・美味しさを1人でも多くの人に伝えることで力になれたら」。山中さんの地元への想いは尽きることがないだろう。

富士山の湧水で育つニジマスを使った「ニジマスのカルパッチョ」。

ニジマスのイクラと季節の野菜やフルーツと共に提供する。

この日はイチゴと紅色の大根をとハーブを使用。

独自の発酵技術によってヨーグルト状に加工した飼料で

育つ朝霧ヨーグル豚を使用した「朝霧ヨーグル豚のロースト」。

筋繊維が細くて柔らかいため、脂の甘さが際立つ。

※「令和５年度ふじのくに食の都づくり仕事人受賞者のご紹介」記事より