静岡の食文化を知る

伊豆

ぐり茶

公開日:2024.01.31

ぐり茶は、煎茶や他の種類と異なり、曲がった形状をしているお茶です。

『ぐり』とは、『堆朱(ついしゅ:彫漆の一種で、油を混ぜた漆を幾重も塗り厚い層を作り、文様を彫刻したもの)』等の模様の唐草、または渦のような形の称を表しています。
正式には『蒸し製玉緑茶』と言いますが外観の丸い感じから『ぐり茶』と呼ばれています。
この『ぐり茶』という呼び方は伊豆地方独特のものです。
それが近年全国各地にこの名称が広まり一般的名称になりました。
また、九州では釜炒り製の玉緑茶と区別するため『蒸しぐり』とも呼んでいます。
生葉をじっくり時間をかけて茶葉の芯まで蒸す、『深蒸し製法』で作られており、飲みやすく、口当たりがまろやかであることが特徴的です。

現在、ぐり茶は静岡県と九州各県で生産されていますが、静岡県では一時生産量が10トンと、静岡のお茶の生産量全体の0.02パーセントまで落ち込んでしまいました。
しかし、近年、伊豆の名物として販売され、観光で訪れた人たちにその美味しさが伝わり、平成15年には258トン生産量全体のの0.63パーセントまで生産が増えてきました。

 

【店舗情報】
ぐり茶の杉山本店
http://www.guricha.co.jp/
静岡県伊東市銀座元町7-25
TEL:0557-37-1202

 

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