静岡の食文化を知る
西部・中部
へそもち
公開日:2024.07.05
郷土料理
和食
菓子・スイーツ
旧暦8月15日の十五夜、あるいは旧暦9月13日の十三夜のお月見の際にお供えされる月見団子で、富士川以西の県中・西部地域特有のものです。へそ団子ともいいいます。
へそもちとは、上新粉の団子をひらたく丸め、その中央をへこませたもの。必ず、その年の新米で作る物とされていました。
かつては、この餅を、12個、閏年には13個、新藁の束の上にのせて供えたり、月見の日に子供たちが各戸をまわり、縁側に供えたもちをもらい歩くという風習も広くみられました。
家庭で作られたり、和菓子店でも販売されたりしています。
〇使用食材
上新粉(うるち米の粉)
〇食べ方
上新粉に熱湯を少しずつ入れて耳たぶぐらいのかたさになるまで練る。団子の形に丸め、手の平で平たくしてからまん中にへそのようなくぼみを作る。10~15分蒸す。別皿に餡子を用意し、団子の真ん中にのせて食します。
出展:農林水産省(うちの郷土料理)
画像:農林水産省(うちの郷土料理)