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平成30年度ふじのくに食の都づくり貢献賞受賞企業「株式会社はの字食品」

公開日:2020.01.28

県内で先駆けてハラール対応の水産加工品を開発

「焼津さかなセンター店」にも店を構える、大正10年創業のさつま揚げ屋「はの字食品」。
創業当時からの製法を守りながら、季節の素材や時代のニーズに合わせた商品開発を行っている。

2015年頃から「富士山静岡空港」へ自社商品の納入を行うようになったことを機に、静岡おでんの具材の一つでもあるさつま揚げを国内外の方々に広く味わってもらえたらと考えるようになる。2016年にインバウンド関連セミナーに参加し、ハラール対応食品開発に興味を持つようになった。ムスリムは豚やアルコールを使用している製品が食べられないのだが、一般的に使用される上白糖や醤油等の調味料も生産過程で豚やアルコールを使用するため静岡おでんも口にはできないという。

静岡在住のイスラム圏の人が多く所属する「NPO法人 富士山から世界」や、ハラール向けの食事セットを販売している「富士農商事株式会社」(静岡市駿河区)の協力を得て、ハラール対応商品を開発した。
発売されたばかりだが、すでにや首都圏のホテルやムスリム対応食を提供している飲食店などから問い合わせが入るなど、「静岡おでん」や静岡の水産加工品の魅力を国内外へ向け発信することに貢献している。

<問い合わせ先>株式会社はの字食品 本社工場
[住所] 焼津市保福島353-1
[電話番号] 054-628-2545
[FAX] 054-628-2387
[URL] http://www.hanoji.net/

「静岡ムスリム協会」を通じてイスラム圏の人に試食してもらい、味にもこだわった。「はの字食品」では通常上白糖を使用したさつま揚げを製造しているが、ハラール対応商品を製造する際は、機械を清掃しなおし、上白糖不使用の商品を作る。

地元の小学校の授業で、焼津の町で作る練り物製品についての授業を実施。中学生の職業体験等も積極的に受け入れ、地域の子どもたちに焼津の水産加工品の魅力周知を行っている。

服部芙志乃取締役。「介護の現場から生まれたアイデア商品!煮こごりジュレ」など独自の感性と視点から新製品開発を積極的に行い、平成30年度の「農山漁村ときめき女性」として静岡県知事から認定を受けている。