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【The 仕事人 of the year 2021の受賞者のご紹介】深田 浩介さん
天浜線のわき、のどかな風景にあるなかやは、緑豊かな旧豊岡村で三代続く和食処。豊富な地の幸を中心に、和食の基本をふまえつつ工夫を凝らした味を提供している。ここの和食を表すなら、素材の持つ繊細さと力が宿る大地の味とでも言おうか。素材の状態を確かめながら一つずつ手作業し、その食材の一番美味しい状態を逃さず調理していく。写真の「海老芋の揚げ出しズワイガニあんかけ」は、特産品である海老芋が主役。農家が手塩にかけて育てる海老芋は、優しい甘みとほっくりした食感が評判で京都の高級料亭に出荷されるほど。上品な味の海老芋を引き立てるカニあん、添えられた白髪ねぎなどの食感も絶妙で、それぞれの素材の味が口の中で主張しあっているのにけんかすることなく、個々の味がきちんと伝わる品となっている。大地の恵みを楽しめる料理を食せば、地元素材を愛する深田さんの心意気が感じられるはずだ。
静岡食材を使ったメニューソースかつ丼 800円、うな重 1680円、海老芋のきんつば(海老芋コースの中の一品・季節限定品)この店で使っている静岡食材海老芋(磐田市旧豊岡村)、小松菜(磐田市旧豊岡村)、白ねぎ(磐田市旧豊岡村)、見付かぼちゃ(磐田市)、峯野牛(浜松市北区引佐町)

仕事人
深田 浩介
和食処 なかや
和食処 なかやの三代目、SSI認定の唎酒師。大阪の調理学校で和食を学んだ後、焼津、大阪、京都の名店で腕を磨き6年前に帰郷。二代目と共になかやを切り盛りしている。地元素材をこよなく愛し、自身の和食にも数多く取り入れている他、料理人と生産農家が料理と食材の勉強をする「浜松三ツ星会」にも所属。「ここにはすばらしい食材がたくさん。もっと使いこなして地元の味を広めていけたら」と精力的に活動している。
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「海老芋の揚げ出しズワイガニあんかけ」要予約・1000円~。外はかりっ中はふっくらとした海老芋の口当たりが絶品。

静かで落ち着いた雰囲気。カウンター、テーブル、座敷とあるので用途に合わせて使い分けられる。