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【平成30年度 仕事人受賞者のご紹介】山本 晋平さん
調理部洋食調理課 料理長の山本さんは、食材にまつわるストーリーや生産者の想いを皿の上で表現する。その固定観念を取り払ったアイデアは、実際自分で生産現場に足を運び、見えた場所や風景、雰囲気を頭の中で創造し、反映させて料理に昇華させるという。そして特筆すべきはお茶のテイスティングコースだ。これは料理一皿一皿に合わせたお茶をテイスティングしながら料理を楽しんでもらう試み。お酒が飲めないお客様でも、料理に華を添えるようにという思いから考案した。緑茶、玄米茶、ほうじ茶など、お茶の産地、静岡茶に異なる風味を加え、ワインやカクテルのような演出を施す「ティーペアリング」は、新しい”お茶の形”を生みだした。「僕が作る以前から、料理のストーリーは始まっていることを伝えたいと思っています」という山本さん。2ヵ月ごとに変わる料理は、今後どんな風に変化していくのか楽しみだ。
静岡食材を使った人気メニューカリフォルニアボウル(鮮魚のマリネを盛り込んだフレンチ仕立ての海鮮丼)1400円(税サ別)、“ランチコース:レジョナル”(天城産鹿のボロネーゼなど:4品)3000円(税サ別)この店で使っている静岡食材鹿肉(天城産)、サザエ、金目鯛、ムツ、赤座海老、生シラス(駿河湾)、桜海老、富士山サーモン、箱根西麓三島野菜
仕事人
山本 晋平
ABBA RESORTS IZU-坐漁荘
埼玉県春日部市生まれ。家族で料理を囲んで食べていた時、料理は人を幸せにすると実感し、中学時代から料理人を目指そうと決意。織田調理師専門学校を卒業後、埼玉県岩槻市の洋風レストラン、その後ドイツに渡り約3年間修業する。帰国後は栃木県の那須や長崎県の雲仙で研鑽を重ね、ABBA RESORTS IZU-坐漁荘の調理部洋食調理課 料理長として2016年に就業。その後同ホテルにて伊豆フレンチと静岡茶のティーペアリングを考案し、料理部門でワールドブティックホテルアワードを受賞。
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静岡産の山海の幸を使い、四季を表現した4品目のオードブル「コース料理」一泊二食付きの宿泊代金に含む。

食事を楽しむためだけに建てられた別棟。リゾートとよぶにふさわしい、落ち着いた大人の雰囲気でフレンチが楽しめる。