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【令和2年度 仕事人受賞者のご紹介】野田 亨さん

創業70年、静岡市の繁華街にある「味の店 乃だや」は、静岡おでんなど、静岡の食文化を提供する店として知られる。地元客をはじめ、静岡で開催されるイベントに来た際に立ち寄る人、出張の折に訪れる人など、客層は幅広い。「家族で来ていた家のお子さんが、大人になってからも来てくれる。世代を超えてご利用いただいています」と野田さんは嬉しそうに語る。そんな静岡店を息子に任せ、2016年、野田さんは東京の新橋駅近くに新店をオープン。しらす、桜えび、カツオ、イワシ、マグロなどの魚、ワサビ、野菜、お肉、焼津の黒はんぺん、ワサビ漬けといった静岡食材を地元から取り寄せている。取り扱う酒類も静岡産のみ。醬油、ウスターソースといった調味料も静岡のものだ。「静岡出身の方はもちろん、東京出張のついでに寄ってくださる方もいます。両店を行き来しているみたいで、ありがたいですね」と笑う。東京で評判が高いのは、有東木のワサビという。「メディアの取材が入ることもあるのですが、その時に出した有東木のワサビを使ったお酒は評判が良いですね。当店で有東木のワサビの魅力を知った東京の焼き鳥店や洋食店の方も、それぞれのお店でワサビを採り入れるようになっています」。ワサビの花を使ったおひたしや、久能の葉生姜など、その季節ならではの静岡食も喜ばれるという。「最近は静岡出身の人も静岡の食文化に触れる機会が少なくなっているので、静岡食材はもちろん、静岡おでんやナガラミ、黒はんぺんといった静岡の食文化をもっと伝えていきたい」と野田さん。その口調と姿勢は力強く、頼もしい。静岡食材を使った人気メニューわさびやっこ550円マグロつんつん和え830円アメーラトマトのサラダ950円この店で使っている静岡食材カツオ(御前崎)、しらす(静岡県)、桜えび(静岡県産)、金目鯛(下田)、静岡そだち(静岡県)、鹿肉(富士宮)、ワサビ(有東木)、アメーラトマト(浜松)、ジャガイモ(三方原)、折戸なす(清水)、葉生姜(久能)、大根(富士宮)、青のり(浜名湖)

仕事人

野田 亨

銀座 乃だや

1965年静岡市生まれ。高校卒業後、東京・新宿の日本料理店へ修行に入り、日本料理全般を学ぶ。22歳の時、静岡へ戻り、父親が創業した「味の店 乃だや」の2代目店主に。店を法人化し、住居だった2階や隣のビルを購入するなど店舗を拡大。2016年、静岡の本店を2人の息子に任せ、東京に「銀座 乃だや」を開店。娘とともに切り盛りする。

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刺身の盛り合わせ(1人前)1980円〜。刺身に添える浜名湖産の生の青のりも評判。

温かみのある内装の店内。静岡の本店「味の店 乃だや」の雰囲気をそのまま東京の銀座で再現している。

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