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【平成28年度 仕事人受賞者のご紹介】桐原 直紀さん
店内にある黒板。そこに記されたメニューは、野菜の定食、鶏肉の定食、魚の定食と、素材別におよそ3系統に分かれている。野菜は、清水町や三島、沼津など、地元の生産者が愛情を込めて育てたものを主に使用。無農薬や、有機栽培、自然栽培で育てられた安心できるものを中心に選んでいる。鶏肉は、県内産の地養鳥のみ。魚は沼津港で水揚げされるアジやサバが中心で、刺身は出さない。できるだけ食物連鎖の少ない種類の魚を選ぶという。「自分の家族に食べさせたい料理を」と考え、自然な流れで化学調味料不使用に。マヨネーズも自家製で、あらゆる料理が手間暇かけて作られている。1日に作れるのはどんなに多くても60食ほど。売り切れたら閉店と潔い。食事は家庭で食べるものと考える桐原直紀さんは、「地域の食材を使ったこの店の料理を味わって、同じものを家で作りたいと思ってくれたらしめたもの」と笑顔で語る。
静岡食材を使った人気メニュー
本格チキン南蛮定食(5個) 1480円
玄米クランキーチキン定食 1680円
塩からあげ定食(5個) 1480円
この店で使っている静岡食材
なばな(沼津市)、ジャガイモ(清水町)、里芋(清水町)、大根(清水町)、トマト(沼津市)、レタス(沼津市)、ほうれん草・小松菜(沼津市、清水町)、大浦ゴボウ(清水町)、赤ヒゲネギ(伊豆市)

仕事人
桐原 直紀
ごはん食堂 桐家
鹿児島県出身。福岡県内の大学を経て、東京都内にある会社に就職し営業として活躍。結婚後、子供の誕生を機に、妻が生まれ育った駿東郡清水町へ移住。子供との暮らしを通じて「家族に食べさせたい料理を出す店」という思いが募り「ごはん食堂 桐家」をオープン。料理は魚をさばくことからすべて独学で習得。現在は清水町議会議員としても活動し、食の大切さを伝えている。
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清水町地域通貨の「ゆうすいポイントカード」提示者限定メニュー「玄米クランキーチキン定食」1680円。サクサクの玄米の揚げ衣が口の中で弾けて、香ばしさが広がる。

食にまつわる本がたくさん並ぶ店内。男女問わず、1人で来店する人も少なくない。安全・安心な調味料の販売も行なっている。