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【平成28年度 仕事人受賞者のご紹介】柴田 孝之さん
「萬福酒家」の料理は、本場中国の華やかな香りと日本料理の繊細な味わいが見事に融合している。それは足し算の論理で調理される中国料理と、引き算の論理で作られる日本料理の調和でもある。そして、それを可能にしているのが素材の旨味をたっぷり蓄えた静岡県産食材だ。新鮮で安全な地場食材が放つ健やかな味わいは、本格的な中国料理の中でもしっかりと生きている。メニューに並ぶ料理は約150種類。中国東北地方をはじめ、北京、上海、広東、四川など、多種多彩な料理で食欲を喚起するメニュー構成もこの店の特徴だ。現在、オーナーシェフの柴田孝之さんが注目している食材は県内産のナマコ。静岡県の新しい魅力として大きな可能性を秘める干しナマコを、創業以来の創意工夫によって品格ある逸品料理に仕立てる技には、柴田さんの「地元の食材で静岡を盛り上げたい」という願いがこめられている。そんな心意気もこの店の料理にひとさじの輝きを与えている。
静岡食材を使った人気メニュー
酢豚 950円
豚細切り肉と干し豆腐 880円
空心菜 1050円
海鼠(ナマコ)の醤油炒め 2800円
鳥と大蒜の黒胡椒炒め 980円
この店で使っている静岡食材
チンゲンサイ(磐田市)、茶(静岡市)、空心菜(静岡市)、タチウオ(静岡市)、レタス(浜松市)など

仕事人
柴田 孝之
萬福酒家
静岡市生まれ。20歳の時、料理人を志し、千葉県千葉市の日本料理店「駿河」、実家でもある静岡市の割烹「三日月」で修業をした後、独学で中国料理を学んで平成16年に「萬福酒家」をオープン。本場の味を再現するとともに、日本人の味覚にもフィットする中国料理で話題となる。創業以来、地場食材を積極的に用いながら和食と中華の融合を図り、地域の活性化にも意欲的に取り組む。
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店内には最大24席の円卓個室もある。食べ放題・飲み放題プランもあり、宴会にも対応できる

県内産のヒラメを使った「白身魚甘酢あんかけ」1200円。魚種は季節に応じて変わる。野菜彫刻のカービングも話題