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【開催報告:ふじのくに総合食品開発展2018会場内でハラールセミナーを開催】ハラール食品によるイスラムマーケット戦略

公開日:2018.03.12

東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け、日本を訪れる外国人旅行客が年々増えています。
それに伴い、イスラム教の食事戒律「ハラール」や、ユダヤ教の食事戒律「コーシャ」など、多様な食文化の話題がしばしば持ち上がります。
例えば、イスラム教徒もユダヤ教徒も豚肉を食べるのは御法度ですし、イスラム教徒はアルコールも飲みません。また、水産物でもユダヤ教徒はエビやウナギを食べることができません。このような方々に静岡県の誇る豊富な農林水産物を存分に楽しんでいただくため、県は昨年度から、県内の飲食店や食品関連事業者等を対象とし、多様な食文化への対応をテーマにしたセミナーや調理実習会などを開催してきました。

今回は、毎年開催される県内最大規模の食品展示商談会「ふじのくに総合食品開発展2018」の会場内で、「ハラール食品によるイスラムマーケット戦略」と題し、(一社)ハラル・ジャパン協会代表理事の佐久間朋宏氏が講演を行い、シンガポール、マレーシア、インドネシアなどのイスラム文化圏のマーケットの状況や、ハラールへの対応による販路開拓の可能性などについてお話いただきました。

会場内の出展事業者やバイヤー等、約20名が聴講しました。ケンタッキーフライドチキンやマクドナルド、ピザハットなどは、既に確立されたブランドにハラール認証を加え、マレーシアで店舗を拡大しているそうです。
また、ハラール認証を取得した商品以外でも、キットカット抹茶味や東京ばなななどは人気があり、認証によらない販路開拓の可能性も述べられました。

会場にはインドネシアの西ジャワ州の出展者もおり、イスラム教徒でも食べられる食品を取り扱っている事業者との間で交流を深めました。

 


食の都づくり仕事人の出展ブースに立ち寄るムスリム(イスラム教徒)