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【平成30年度ふじのくにマエストロシェフ称号受賞者のご紹介】猪爪 康之さん

和食の原点を教え伝統を守る河津の巨匠

河津の旅館で調理長を務める傍ら、静岡県専門調理士連合会「瑞松会」会長としても、地場食材を通じた和食の普及や後進育成に奔走する猪爪康之さん。日本古来の食文化である庖丁儀式や茶懐石、精進料理を伝承する一方で、今特に注力するのが小学生に「おいしい」を教える「味覚の授業」だ。陰陽に始まり、五行、五節句、五味、五法…など大切な「五」の要素を軸にした独自の講義は、まさに日本の風土に育まれた和食の原点。そこで猪爪さんが最も子どもたちに伝えたいのは、「身土不二」の考えだ。「身体と郷土は決して切り離せないもの。郷土で採れた旬の物を食べるのが一番身体にいいんです」。河津に来て10年。今も毎朝今井浜の海岸に行くという仕事人は、「ここは天城山系の水がうまいから、育つ食べ物もうまいし、出汁もうまくなる。今後も食で地元に貢献していきたい」と意欲を見せる。

仕事人

猪爪 康之

かね吉一燈庵

北大路魯山人の流れをくむ銀座の名店で修業に入り、和食の本場・京都、神奈川で研鑽。「沼津倶楽部」で7年間総料理長を務めた後、2008年より「かね吉一燈庵」で腕を振るう。2003年に静岡県料理グランプリ県知事賞、2009年に厚生労働大臣賞と静岡県県知事賞「駿河の名工」を受賞。全国日本調理技能士会連合会師範、庖丁儀式四條眞流会師範、茶道裏千家専任講師などに従事するほか、2015年に静岡県専門調理士連合会「瑞松会」会長に就任。

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天城紅姫あまごと鮎の揚げ物。まるで伊豆名物の川魚たちが、春を喜び渓流から飛び跳ねたような躍動感が見事。

目にも華やかな旬魚のお造り。金目鯛にブダイ、ホウボウなど、新鮮で珍しい地魚が味わえるのも河津ならでは。

河津町の今井浜海岸近くに構える「かね吉一燈庵」。食事は宿泊プランにより1階個室か3階ダイニングで供される。

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