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【令和2年度ふじのくにマエストロシェフ称号受賞者のご紹介】中道 敦さん
イマジネーションが光る地産フレンチ
静岡が、こんなにも食材に恵まれた土地だったとは! 「メゾンナカミチ」で供される本格フレンチを堪能すれば、そんな感慨を抱かずにはいられない。例えば、前菜だけで9品、それぞれ異なる肉・魚・野菜を組み合わせて調理したオードブルが華やかに盛り付けられ、その多彩さには感動すら覚える。コースすべてを味わったなら、なおさらのこと。季節ごとの数えきれない食材を皿の上で見事に共鳴させるのは、オーナーシェフの中道敦さんだ。「いい食材を見ているとね、ふとアイデアが降りてくるんですよ」と語る中道さんは、県内の若手が多数参加する料理コンクールの審査委員長も務める。食への愛情は深く、忙しさの合間を縫って、小学校や養護施設などへの食育活動にも余念がない。時間をかけて、地元生産者たちとのネットワークもかなり広げてきた。だからこそ、メニューのひとつであるマクロビオティックのフルコースも安心して楽しめる。記念日に利用する客が後を絶たないのも納得だ。

仕事人
中道 敦
フランス料理メゾンナカミチ
フレンチ界最高峰の一角「トゥール・ダルジャン」のシェフ・ド・パルティ(セクション長)、英国日本大使館大使公邸料理長、フェアモントホテル東京レストラン「スリジェ」料理長、オークラアクトシティホテル浜松洋食料理長などを歴任。独立後の2018年3月現在、全日本司厨士協会静岡県本部西部支部支部長を務め、地産地消の推進や若手料理人の育成に尽力している。
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全国の有名レストランで腕を振るってきたイマジネーションあふれる中道シェフのコースが、地産の食材で味わえる。

記念日に訪れる客のためにはじめたイラスト&メッセージ付きのデザート。喜ばれるサプライズとして好評だ。

食育活動に積極的に取り組む中道さん。子どもたちの笑顔に活動の充実ぶりがうかがえる。

年間を通じてボランティアの食育活動を行っているという中道シェフ。若手の育成にも力を入れ、食業界全体へ貢献している。