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【令和2年度 仕事人受賞者のご紹介】甲賀 進一さん
磐田市は福田漁港を擁し、東に御前崎、西に汽水の浜名湖をのぞむ魚介類の宝庫。寿司屋にとっては天国のような環境だ。もちろん魚種が豊富なだけでなく、品質も一級品。その最高の素材を、横浜の修業時代に培った江戸前の技術で“磐田前寿司”として昇華している甲賀さんは、血を抜き切る津本式血抜きと、魚を寝かせる熟成法で、さらなる寿司の旨味を追求している。最近はSNSなどで飾り寿司が人気だが、目で見て楽しむところも寿司の基本技法の一つ。甲賀さんは全国大会での入賞経験があり、静岡県のすし組合の技術委員を務めるなど、その腕前は折り紙つき。「飾り寿司や、祝い寿司など、華やかな寿司にも注目が集まるのは、職人として嬉しいこと。私も伝統技術を現代に活かしたい」と甲賀さんは語る。「祖父は宮城の漁師で魚をさばくのがうまかった。父は大工でしたが、本当は板前になりたかったようです。その父の勧めで私は料理人の道へ進みました」と振り返る甲賀さんは、第2の故郷ともいえる磐田で、匠の技を日々披露、研鑽を続けている。静岡食材を使った人気メニュー刺身の盛り合わせ1100円〜静岡野菜を使った酢の物1100円〜鍋1人前1650円〜この店で使っている静岡食材「姫ねぎ(芽ネギ)」(浜松市)、「富士山サーモン」(富士宮市)、真鯛、アナゴ、ハマグリ(浜松市)、石鯛、金目鯛(御前崎)、タチウオ、アカイカ(磐田市)、古代米、白米(磐田市)、お茶(掛川)他

仕事人
甲賀 進一
沖之寿司
宮城県出身、横須賀育ち。横浜の修行時代に江戸前寿司の技術を身に着け、1994年、24歳の時に磐田に自身の店を開く。2013年すし技術コンクール中部大会優勝、4年に一度行われる「全国すし技術コンクール大会」の2015年大会では握り寿司の部で金賞を受賞。静岡県すし組合技術委員会・副委員長。
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魚介のみならず、野菜もたっぷり楽しめる。県の特産でもあるバラの花をマグロで咲かすなど、ネーミングともどもオシャレな一皿。「静岡薔薇チラシ」1650円

仕事人の丁寧な仕事ぶりを堪能できるカウンターの他に、ファミリーでも楽しめるテーブルタイプの畳の間も完備している。