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【令和2年度 仕事人受賞者のご紹介】瀧本 浩明さん
地元を活性化するため、2014年に開業した「川根温泉ホテル」は、島田市が所有し、大井川鐵道が指定管理者になっている。SLと温泉が楽しめるということもあり、関東圏を中心に中京圏等からも観光客が訪れる。瀧本さんが料理長を務めるレストランでは、川根地方を中心とした静岡県産の食材をふんだんに使用。和食、洋食、中華、スイーツと多種多様な調理法を習得している瀧本さんは、フレンチの技術をベースに既存の枠に捉われない地元食材を生かした創作料理をバイキングや宴会料理で提供している。例えば、川根茶のジュノベーゼパスタは、ソースに茶の出がらしを使用。サーモンのタルタルソースにも茶を混ぜているという。川根の抹茶を使用したパンナコッタやプリンなどのスイーツも考案した。また、島田の日本酒「若竹」で白身魚を蒸し、クリームソースに川根本町のユズの皮を使用した逸品は、香りよい味わいに仕上がっている。「静岡の食材は、質が高く、魚介類が豊富で選択肢が広い。いずれは地元の人や宿泊客向けに、地元食材を使った料理教室を開催できれば」と抱負を語る瀧本さん。実現を楽しみに待つ人は多いだろう。静岡食材を使った人気メニュー朝食バイキング大人1650円ランチバイキング2200円夕食バイキング2750円この店で使っている静岡食材マグロ(焼津)、ヤマメ(川根)、イノシシ(川根、藤枝)、伊勢えび(伊豆)、梅干し・梅酢(川根)、お茶(川根)、自然薯(川根)、はなびら茸(川根)、サツマモ(浜松)、柑橘類(川根)、季節野菜(静岡県)

仕事人
瀧本 浩明
大井川鐵道 川根温泉ホテル
1984年、島田市川根町生まれ。武蔵野調理師専門学校で学び、調理師免許を取得し、「オークラアクトシティホテル浜松」へ就職。婚礼、宴会等の洋食部門に2年、フレンチレストランに4年、バイキング部門に4年間勤務し、部門責任者を担当。和食、洋食、中華、スイーツと様々なジャンルの料理を経験する。2014年、故郷の川根町に「大井川鐵道 川根温泉ホテル」がオープンすると聞き、地元を盛り上げたいという一念でオープニングスタッフとして転職。2016年、同ホテルの料理長に就任。
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浜松産のサツマイモと、川根町の大井川電機きのこ部生産のはなびら茸を使ったグラタン。幻のきのことも言われ、コリコリとした食感が魅力。毎年秋頃、バイキングにて提供。

大井川と大井川鐵道のSLを望みながら食事が楽しめる。ホテルでは大井川の沢水を引き入れているので、水もおいしい。