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【令和3年度仕事人受賞者のご紹介】加藤 修也さん

 

「コックさんになりたいと小学生の作文に書いたことを覚えています」。その夢を叶えた加藤修也さんは、ホテルウェルシーズン浜名湖のビュッフェと会席レストランで陣頭指揮を取っている。

「浜松パワーフード」をご存知だろうか。浜松・浜名湖地域の農産物約170品目、水産物約150品目のことであり、それらを使った料理のことでもある。徳川家康公の浜松での躍進も、現代の浜松市民の食生活も、浜松パワーフードが支えてきた。浜松市が過去3期にわたって「健康寿命日本一」となったことも浜松パワーフード抜きには語れない。その豊かさの提供を、同ホテルは前面に押し出している。ビュッフェでは浜名湖産鰻の蒲焼き、遠州灘天然とらふぐのつみれ鍋、浜松餃子などを振る舞い、会席レストランの料理にも掲載の写真のように浜松パワーフードを惜しげもなく使っている。浜松の食の魅力を全国からの観光客にPRするとともに、地元客にも再発見してもらう、一石二鳥の取り組みにほかならない。

このホテルでは近隣農家の畑を借り受け、「浜松パワーフード・ファーム」と名付けて、リーフレタス、水菜、じゃがいも、とうもろこしなどを従業員総出で栽培している。収穫した新鮮野菜は加藤さんを始めとする調理スタッフの手でサラダに仕立てられ、人気メニューになっている。同ホテルを経営している遠鉄グループでは浜松パワーフードを切り札に、浜松をスペイン・バスク地方の美食の街、サン・セバスチャンにする構想を掲げている。

「好きな仕事ですから、忙しくても楽しいですね」と加藤さん。「素晴らしい食材が四季を通して何でも揃い、思う存分腕が振るえて幸せです」。浜松パワーフードは、加藤さんの幼少から続く夢に、まさにパワーを与えている。

 

静岡食材を使った人気メニュー

遠州灘天然とらふぐの鉄刺(テッサ)・唐揚げ、天竜沖金目鯛煮付、浜名湖産鰻蒲焼など浜松バワーフード使用の各種ビュッフェメニュー など

 

この店で使っている静岡食材

遠州灘天然とらふぐ、浜名湖産鰻、浜名湖産どうまん蟹、浜名湖産生海苔、みっかび牛(浜松市)、ミニトマト・小松菜・チンゲン菜(浜松市)、柿・みかん(浜松市) など

仕事人

加藤 修也

ホテルウェルシーズン浜名湖

ホテルウェルシーズン浜名湖のビュッフェ及び和風会席レストランの料理長。浜松市出身。大阪の調理師専門学校を卒業後、フランス料理店勤務を経て、遠鉄ホテルエンパイア(現ホテルウェルシーズン浜名湖)に入社。いったん同じ遠鉄グループ傘下の九重ホテルに転属した後、現在のホテルのレストラン部門に復帰。2014年料理長に就任し、現在に至る。

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和風会席レストランの逸品「天竜沖金目鯛煮付」。「天竜沖地キンメ」のほか、付け合わせにも浜松産のごぼう、人参、大根などを使用している。

「浜松パワーフード・ファーム」でリーフレタスを収穫する加藤さん。この自前の浜松パワーフードもホテルの厨房でサラダになり、人気を集めている。

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