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The 仕事人 of the year 2022 受賞者のご紹介「内山 栄二さん」

熱海港や網代港に揚がる地魚を、毎週市場に通って自分の目に叶うものだけ仕入れる。函南町の神尾ファームや三島青果市場へ出向き、季節の地野菜を買い付ける。漁師さんとも、市場や農場の人たちとも、気がつけば親戚のように親しい仲になっていた。こうして手にした食材に心を込めた料理がお客さんに喜ばれ、リピートにつながることが何よりうれしいと内山栄二さん。熱海で5代続く老舗「釜鶴ひもの店」直営料理店の調理長。自らを板前と呼ぶ。

 

「いろいろな人と出会い、その中で得た気づきが私の財産です」。そして一番の教えは負けじ魂だと語る。板前修業に入ったのは15歳の時。信州上諏訪のある料理店だった。店を訪れた母親が「こんなに柔らかくて美味しいあん肝は初めて」と目を細めた様子が頭から離れず、「いつか必ず自分の手でつくってみせる」と心に決めた。店のオヤジさんの指導は厳しく、一度逃げ出したこともあったが、今回「The仕事人of the year」の表彰を機に長年の宿題を解くことができた。その名も「オブ・ザ・イヤーあん肝」。負けじ魂の成せる業に違いない。

 

最初の師である上諏訪のオヤジさん、上京して右も左も分からない自分を拾い上げてくれた道場六三郎さん、その後師事した熱海の旅館の調理長、ここ釜つるの社長さん、そして同じ釜の飯を食った兄弟子や弟弟子たち…。誰もが穏やかそうに見えて実は大変な負けず嫌い。そうでなくては務まらないのが板前という仕事。「いつか追いつき追い越したいという一途な想いが、一歩一歩前へ進むエネルギーかもしれません」。15歳から培ってきた内山さんの負けじ魂を、静岡県の種類豊富な食材が支えている。

 

静岡食材を使った人気メニュー

海幸膳、金目鯛煮魚定食・御膳、刺身定食・御膳、干物定食・御膳、鯵たたき定食・御膳 など

 

この店で使っている静岡食材

金目鯛・アジ・イカ・イサキ・ブリ・ホウボウ・ヤガラ・カワハギ・伊勢海老・アワビ・サザエ・ナマコ・アンコウなど(熱海市/沼津市)、とらふぐ(遠州灘)、鰻(浜名湖)、箱根西麓三島野菜(三島市・神尾ファーム/三島青果市場)、本山葵(伊豆市・三枝園) など

仕事人

内山 栄二

海幸楽膳 釜つる

長野県出身。15歳より上諏訪の料理店で板前の修業を始める。その後25歳で上京し、道場六三郎の「銀座ろくさん亭」で腕を磨く。一時、熱海の割烹旅館などで働いたのち、道場氏に呼び戻され赤坂「ポワソン六三郎」で腕をふるう。さらに熱海の料理店、旅館などの板前を経て2008年より「海幸楽膳 釜つる」の調理長。地域の「味覚の授業」講師も務めている。2014年ふじのくに食の都仕事人、2022年同of the yearの表彰を受ける。

> 仕事人の紹介ページはこちら

虎河豚雑炊 トリュフ玉子 鴨頭葱

本日の前八寸

函南町「神尾ファーム」見学

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