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【平成28年度 仕事人受賞者のご紹介】増田 智義さん
普段着で気軽に立ち寄れるたたずまいでありながら、名店で鍛えた腕と創造性に富んだオリジナルメニューで、食にこだわる人のハートをがっちりととらえる。例えば、春には地元産の柔らかいキャベツで「春キャベツ入りの中華風ペペロンチーノ」を。牧之原で採れたトマトはつぶしてラー油と組み合わせ、「トマトの冷製和え麺」に。また浜名湖産の海苔の風味が生きた「青のりのスープチャーハン」なども。細心の注意を払うのは、「素材の旨みや甘みを主役にして、決して味を付け過ぎないこと。そしてたっぷりの野菜が楽しめる中国料理であること」という。力まず自然体で、手間を惜しむことはない。「杏仁豆腐」は杏の種を仕入れて一から手作りする。中国料理という枠にとわられず、磐田産のパクチー、きゅうり、長ねぎなどのコンビネーションで作る「パクチーサラダ」など、これからも進化するであろう増田シェフから目が離せない。静岡食材を使った人気メニュートマトの冷製和え麺980円青菜のスープ炒め750円海鮮丼980円この店で使っている静岡食材レタス、大根、トマト、小松菜など(牧之原市)、さつまいも(牧之原市近郊)、牧之原ポーク(牧之原市)、魚介全般(御前崎港)、生海苔(浜名湖)

仕事人
増田 智義
末広飯店 風来坊
出身地の牧之原を離れて、東京の中国料理の名店で研鑽を積む。伝統的な中国料理とともに創作中華の潮流を首都圏で体感し、クリエイティブな感性を養う。2011年に「風来坊」をオープン。ラー油、鶏油、ねぎ油、甜醤油などの調味油はほとんどが自家製。定番の人気メニューに加え、地元食材の魅力を生かした季節限定のオリジナルメニューは、次回来店の確かな誘引役となっている。
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調味料は塩と少量の薄口醤油だけという、すっきりと澄んだスープの「鶏塩麺」980円。鶏油やねぎ油の甘みが隠し味となり、しっとりとした茹でもも肉とも好相性。

子ども連れのファミリーもくつろげる座敷席を備えた明るい店内。仕事の合間のランチから夜の宴席まで、多様な目的に対応している。