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【平成28年度 仕事人受賞者のご紹介】武藤 一夫さん

日本料理一筋に、名古屋、大阪、京都祇園、そして静岡県と、歩んできたキャリアの厚さは語り尽くせない。精進料理、漢方や薬草にも精通し、フグ、スッポン、ウナギなどの海産物生産者をはじめ、茶生産者、野菜生産者との交流も盛んだ。今もみずみずしい感性で貪欲に食を学びながら、洋食のエッセンスを粋に取り入れる遊び心も持ち合わす。「掛茶料理むとう」では、静岡食材と茶葉の歴史に加えて健康にも配慮し、掛川と普茶料理との融合に想いをこめて「掛茶(かちゃ)料理」を掲げている。静岡産緑茶の特徴を生かした献立開発にも取り組み、何日もかけて超低温でお茶の旨みと甘みを引き出す「氷滴茶」は、口にした人に驚きと感動をもたらし新たな緑茶との遭遇を感じさせる。またオーダーメイドで整える会席は、利用者の目的に応えるだけでなく、その顔ぶれや入店までの過ごし方も考慮。会席の献立はすべて記録し、次回来店時の“おもてなし”に備えて大切に保管している。静岡食材を使った人気メニュー河豚コース8000〜15000円掛茶会席5000円〜20000円ミニ会席 桔梗3800円この店で使っている静岡食材茶葉(掛川、菊川、森、島田)、河豚(遠州灘)、鰻、すっぽん、海苔(浜松)、海老芋(磐田)メロン(袋井)、キウイ、いちご、山菜類、牛肉、卵(掛川)など

仕事人

武藤 一夫

掛茶料理 むとう

1954年静岡市生まれ。高校卒業後、島田「五平」の先代に師事。その後、飾り包丁の巨匠である精覚流家元八代・島根祺長氏の元で剥きものの技術を磨く。名古屋「千歳楼」、富士「白妙荘」、静岡法政会、富士「あやめ」を経て、大阪ふぐ料理店「とんぼり」にて22歳にして料理長に就任。24歳で帰郷し、静岡で店を構えるなどした後、36歳で現在の地に「遠州 味道楽むとう」をオープン。「掛茶料理むとう」に改名して現在に至る。

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2016年より静岡茶4種をメニューに加え、その魅力を発信することにも注力。産地や銘柄だけでなく、採取年の違いにも配慮した抽出温度や時間により、茶葉の個性を表現。

賑やかな立地でありながら屋内は静寂に包まれ、移り変わる季節を愛でながら時間さえも味わることができる。

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