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【The 仕事人 of the year 2017の受賞者のご紹介】野中 正子さん

天然食材を味わう、贅沢な古の料理ノビル、タラの芽、わらび、ジュンサイ、よめな、銀杏、ふゆあおい…。一流料亭でもここまで揃えるのは難しいであろう、色とりどりの新鮮な天然モノの山菜がずらり。盆の上で山の贅沢がひしめき合う。その一つひとつに、砂糖や化学調味料を一切使わず、酢や塩、地元産の天然醸造の醤油や手作りの醤(ひしお)で、丁寧に、素朴に、しかし素材の味は存分に堪能できる上品な味付けが施されている。悠久の植物が息づく万葉の森公園にある「万葉亭」の「万葉食」は、古来の食文化見直する“歴食”の先駆け。野中正子さんをはじめとした地元の女性有志による「月草の会」のメンバーによって、万葉集や文献などから読み解いた当時の味をできる限り再現しつつ、現代人の口に合う調理法で仕上げている。食材は園内に自生する野草や、会員や地元農家の畑で採れたもの、わざわざ山奥に摘みにいくものなど、みずみずしい地元産ばかり。メニューは季節の移ろいとともに変化し、旬の恵みをしっかり味わえる。毎月でも訪れたくなる貴重な店だ。

仕事人

野中 正子

万葉亭

1992年に万葉集にちなんだ「万葉の森公園」が設立されたのを機に、かねてから興味のあった「万葉食」の園内での提供を地元女性有志らとともに提案。メンバーで1年間、万葉食の学習会を受け、1994年に「月草の会」を結成。2005年より同会の会長に。浜北の地元食材を使い、古来の調理法で仕上げる膳は希少価値がとても高く、一部の有識者からも高く評価されている。

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万葉食のほんの一部。お店ではこれにもう2、3品ついてわずか1500円というリーズナブルな価格で提供している。

万葉の森公園の園内にある万葉亭。夏には地元の漁師から直接仕入れている天然鰻までが、驚くほど安価に食せる。

地元の女性有志による「月草の会」の活動。食材を求めて野山に分け入ることも少なくない。

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